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世界のプラスチック事情③

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プラスチックなしの生活はもうできない!?

 

プラスチックは世界中で様々な問題を引き起こしています。

 

そのため、最近ではプラスチックを使わない生活に

 

興味・関心を寄せる人が増えています。

 

しかし、これだけプラスチックに溢れて、

 

プラスチックのある生活が当たり前になっている

 

現代でプラスチックを使わずに過ごす事ができるのでしょうか?

 

自分の身の回りを見回すだけでもどれだけの

 

プラスチック製のものがあるでしょうか?

 

例えば、着ている服をみてみても

 

様々な化学繊維が使われていますが、

 

この化学繊維もプラスチックの一種です。

 

ボールペンや消しゴムなどの文房具の

 

多くはプラスチック製です。

 

また、パソコン、携帯電話(スマホ)、DVDなども

 

プラスチック製です。

 

台所にもたくさんのプラスチック製品があります。

 

食品を入れる容器やラップなどをよくみてみましょう。

 

原材料のところに、ポリエチレン、ポリプロピレン

 

などと書かれているはずです。

 

名前の頭に「ポリ」とつくのは、大体が

 

プラスチックの仲間です。

 

普段みなさんが手にしやすいペットボトルの「ペット(PET)」も

 

ポリエチレンテレフタラートの略です。

 

冷蔵庫、掃除機、洗濯機、テレビなどの家電製品も

 

プラスチック製ですね。

 

家具もまた見逃せません。

 

プラスチックだけでできている衣装ケースなどもあれば

 

テーブルの天板のように、一部にプラスチックが使われているものもあります。

 

それだけでなく、住居関連をみてもプラスチックでいっぱいです。

 

浴槽や洗面台、壁、天井、床、水道管に至るまで

 

たくさんの様々なプラスチックが使われています。

 

さらに、買い物に出かければ、

 

プラスチックの包装がされていないものを探すのは

 

相当難しいのではないでしょうか。

 

何かを買うたびに、プラスチックごみが

 

増えていくのが現実です。

 

これだけプラスチックが使われているのは

 

軽くて丈夫で加工しやすく、値段も安い

 

といった利点があるからです。

 

使うのにはとても便利でも、

 

使っているときや捨てる時に

 

環境や人に被害を及ぼす素材でもあります。

 

この素材とどのように付き合っていくか、

 

世界中で真剣な議論が始まっています。

 

また、私たち消費者も真剣に

 

向き合い、考えて動く時がきているのです。

 

 

産業界とプラスチック

 

私たちの身近な生活用品から、

 

自動車や航空機、医療機器、建築など、

 

様々な分野のものにプラスチックが使用されています。

 

しかし、これらのプラスチックは、

 

遅かれ早かれいずれはごみになります。

 

日本を見てみても、産業分野と一般家庭などから

 

出るプラスチックゴミの量にそんなに違いはありません。

 

また、ごみが適切処理されればいいのですが、

 

以前から問題視されているのが、不法投棄です。

 

処理費用などの手間の観点から

 

不法投棄する人や業者がいて、

 

環境もそうですが、近隣住民などにも

 

影響を及ぼす行為が数年前まで目立っていました。

 

そして、自然と近い一次産業にもプラスチックは

 

密接な関係にあります。

 

一次産業に使われる資材などにも、

 

たくさんのプラスチック製品が使われています。

 

自然と近いところで使われるプラスチックは、

 

意図せずとも放置や風などで飛んだり海に落ちたりと

 

自然に紛れ込む危険性を常に抱えています。

 

特に海に落ちたりして沈んでしまうと

 

回収されることはありません。

 

自然界に紛れ込んだプラスチックが

 

自然生物にも環境にもどのような影響をもたらすかは

 

みなさん想像つくはずです。

 

自然生物が食べものと間違えて食べてしまい、

 

命を落としたり、怪我をしたり、

 

海洋に紛れ込めば、マイクロプラスチックにもなり、

 

小さな海洋生物の口にも入るようになります。

 

その魚などを食べれば結局は人に戻ってきます。

 

産業発展とともに、プラスチックも発展し、

 

私たちが気づいていないだけで

 

普段目に見えていないようなところで

 

問題が起き続けているのです。

 

(参考文献:インフォビジュアル研究所著・「14歳からのプラスチックと環境問題」)

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