Annearth

消費するだけから作りだす生活へ

LINEで送る
Pocket

 

増えている「量り売りショップ」

 

ヨーロッパや北米では、

 

バルク(量り売り)や

 

プラスチック容器包装不使用をコンセプトにしたような

 

ゼロ・ウェイスト・ショップが

 

増えてきています。

 

その先駆者の一つである

 

イギリス・ロンドンの

 

食料品店アンパッケージドは、

 

2007年にオープンしました。

 

野菜やシリアル、小麦粉、調味料など、

 

商品はすべて量り売りで、

 

買い物客は、持参した容器や袋に

 

必要な量だけ入れて

 

持ち帰るシステムです。

 

同じような食料品店は、

 

イタリア、ドイツ、カナダ、アメリカ

 

などにも増えています。

 

フランスに拠点を置き、

 

世界各国に店舗を持つ大手スーパーの

 

カルフールも2017年から

 

容器持参方式を導入しています。

 

もともと欧米では、

 

野菜や、果物を量り売りするスーパーや

 

マーケットが多く、

 

量り売り自体は珍しくなのですが、

 

プラスチックごみ問題に

 

関心を持つ人が増えてきていることで、

 

注目が集まっています。

 

また、量り売り以外の

 

プラスチック包装追放策として、

 

オランダのスーパーのエコプラザは、

 

世界初の完全プラスチックフリーの

 

食品売り場を開設しました。

 

1370種類のオーガニック食品

 

すべての包装に、

 

ガラス瓶、もしくは、

 

生分解性の素材を使用しています。

 

このようなゼロ・ウェイスト、

 

プラスチックフリー、

 

パッケージフリーを

 

コンセプトに掲げたお店が、

 

欧米ではここ10年間で、

 

急速に増えて、

 

ごみを出さないライフスタイルを

 

後押ししています。

 

日本でも、容器を持参できる

 

量り売りショップが

 

少しづつですが、

 

増えてきています。

 

こうしたお店を利用する人が増えれば、

 

社会全体が

 

使い捨てプラスチック包装を

 

考え直すようになるかもしれませんね。

 

 

プラスチックのなかった時代に学ぶ

 

プラスチックフリーに

 

暮らすためのヒントは、

 

プラスチックが普及する前の

 

暮らしにあります。

 

プラスチックがなくても

 

暮らせたのは、

 

昭和30年代(1955~1964年)頃

 

までの時代です。

 

当時の暮らしを覚えていたり、

 

それを話で聞いたり、

 

映画や漫画などで

 

見たことある人もいると思います。

 

買い物に行く時は、

 

竹などで編んだ買い物かごが

 

必需品でした。

 

今でいうマイバッグですね。

 

野菜はそのままか、

 

新聞紙に包んでもらったり、

 

魚や肉には、

 

木の皮で作った経木、

 

揚げ物には表面にロウを塗った

 

ロウ引き袋も使われていました。

 

味噌や醤油は量り売りで、

 

持参した丼や、瓶に入れてもらっていました。

 

瓶は風呂敷に包むことで

 

運びやすくなっていました。

 

ラップがなかった時代には、

 

料理にはふきんやアルミ箔をかぶせ、

 

金網を張った蝿帳と

 

呼ばれる食品棚に

 

入れたりしていました。

 

食材は必要なだけ買って、

 

調理したその日のうちに

 

食べるのが普通でした。

 

瓶入りのお酒やジュース、

 

牛乳などは、

 

家まで配達しもらい、

 

空き瓶は回収してもらっていました。

 

このような暮らしは、

 

自然と今でいうリサイクルや

 

リユースが当たり前にできていたので、

 

リサイクルという言葉が

 

なかった時代です。

 

ガラス瓶がプラスチックボトルになり、

 

金属バケツがポリバケツになり、

 

紙袋がポリ袋に変わって

 

いってしまったように、

 

プラスチックは天然素材の代替として

 

生まれたものなのです。

 

ということは、プラスチックの代わりを

 

見つけるのは案外簡単ですよね。

 

お店の顔馴染みになれば、

 

持参した容器に入れてもらうことも

 

できるようになるかもしれません。

 

私たち消費者が、

 

暮らし方を少しでも変えて、

 

声に出し、行動に移していければ、

 

そこに需要が生まれるので、

 

お店や社会自体が

 

変わるきっかけになるのです。

 

(参考文献:インフォビジュアル研究所著・「14歳からのプラスチックと環境問題」)

 

工夫しながら暮らす

 

プラスチックが普及する前の

 

暮らしからもわかるように、

 

普段の私たちの生活は

 

プラスチックなしでも

 

生活できるのです。

 

プラスチックがただ便利なだけで、

 

人はそこに大きく頼ってしまっているのです。

 

確かにプラスチックのおかげで

 

助かっている部分もあります。

 

しかし、そこに頼ってばかりでは、

 

環境問題も悪化していくだけです。

 

生活スタイルを変えるのは

 

簡単なことではないかもしれません。

 

一日ひとつづつでも取り組んでいければ、

 

それでもいいと思います。

 

今日はこれができたから、

 

明日はこうしようとか、

 

自分なりに自分のペースで

 

無理なく続けていくことが

 

大切だと思います。

 

塵も積もれば山となる!

 

という言葉もあるように、

 

日々の一見小さく見えるようなことでも

 

コツコツと続けていくことで、

 

楽しみながら取り組んでいくことができ、

 

未来へと繋いでいくことが

 

できるでしょう。

 

自分たちの便利さだけでなく、

 

工夫することを楽しみながら、

 

そんな思いやりに満ちた

 

世界を繋いでいきましょう!!!

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

関連記事RELATED ARTICLE

SHARE
PAGE TOP