Annearth

有機JAS認定と農家

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有機JAS規定と農家の努力

 

2000年4月から、

 

JAS法が改定されて、

 

有機JAS規定の項目が

 

追加されました。

 

それに伴い、

 

法律で「有機」の定義づけが行われ、

 

その認証を受けた農家・作物だけが

 

「有機」という表現が

 

できるようになりました。

 

この有機JAS規定の制定には

 

消費者保護と環境保護の

 

二つの側面がありますが、

 

この認証を受けるためには

 

農家は大きな経費と

 

事務手続きの時間を

 

費やすことになります。

 

「有機」という表示には、

 

作物を育てるだけではない、

 

農家さんの多大な苦労があります。

 

 

 

有機JAS認証手順

 

有機JASの認証・登録は

 

国から許可を受けた

 

機関・団体が実施することになります。

 

その認定機関が、

 

書類審査、実地審査をして、

 

判定、認証取得するという

 

大まかな流れです。

 

 

 

 

*組織作り

 

 

まずは、有機農業の内容の

 

記録づけを中心として管理してく、

 

生産管理担当者」の設置をします。

 

また、収穫した作物を「有機」

 

表記して販売しても良いかを判断して、

 

JASマークの貼り付けを管理する

 

格付担当者」も設置しなければなりません。

 

次に、「規定」の作成です。

 

管理方針の作成や年間生産計画の作成

 

などを内容とした規定を

 

作成しなければなりません。

 

 

 

 

*栽培指針作り

 

 

栽培指針を作成します。

 

「日本農林規格(JAS規格)」に則って、

 

栽培ルールを書面化します。

 

指針の内容としては、

 

基準を満たした農場で

 

栽培されなければならず、

 

肥培管理や、病害虫・防除草に

 

使用する物質の管理、収穫から

 

出荷工程で非有機物との混合物や

 

農薬にさらされる可能性がないか、

 

など細かに管理しなければなりません。

 

 

 

 

*図面作り

 

 

農場の地図や使用施設の

 

図面を作成します。

 

農場周辺の地図、

 

認定対象農場図、

 

水系図などを

 

明示する必要があります。

 

 

 

 

*格付記録作り

 

 

農作物の格付日、格付量、

 

格付責任者などの格付記録を

 

残す必要があります。

 

また、認定後毎年6月末までに、

 

格付実績を集計して、

 

登録認定機関に

 

報告しなければなりません。

 

 

 

 

*認定の申請

 

 

申請する認定機関を選定して、

 

そこに対して、

 

組織作り・栽培指針作り・図面作りで

 

作成した農業概要を提出します。

 

申請書を提出したあとは、

 

一次審査(書類審査)が行われて、

 

認定基準を満たしていれば、

 

次の段階の実地検査へと

 

進むことができます。

 

 

 

 

*実地検査と判定

 

 

実地検査では、聞き取り調査や

 

現場確認、書類監査(記録簿)などにより、

 

申請内容に虚偽がないのかの検査がされます。

 

検査結果は検査員に持ち帰られて、

 

認定機関の判定担当者へ報告し、

 

認定の合否判定がされます。

 

 

 

 

*認定後の業務

 

 

認定されたら、認定機関から

 

「認定証」が発行されて

 

JASマークの貼り付けが

 

できるようになります。

 

認定取得後も、

 

年度計画書や生産、格付管理記録などの

 

提出が引き続き必要となります。

 

その後も、定期的に認定機関からの

 

監査を受けなければなりません。

 

 

 

 

このように、認定機関からの認定を

 

受けるためには、

 

栽培方法や農場環境の整備などに加えて、

 

審査を通すための

 

事務手続き書類などの作成にも

 

時間が必要になります。

 

それほどのことをして、

 

消費者や環境にとっていいものを

 

作り続けてくれている

 

農家さんには感謝しかありませんね。

 

 

想いと物語

 

どんなものにも言えることですが、

 

その裏には表には出てこない

 

物語があったりします。

 

生産者さんの想いが形となり、

 

私たちの手に届きます。

 

表面的な価格や利便性だけを

 

みるのではなく、

 

もっと深いところまで

 

感じられるようになりたいものです。

 

生活の全てをすぐに

 

変えるのはしなくていいと思います。

 

まず、感じる心。

 

感性を磨いてみてください。

 

そうすれば、自ずと

 

感じ方が変わってくるので

 

選ぶものも変わってきます。

 

モノに込められた想いや

 

物語を感じられるようになります。

 

そのために、いろんなことを知り、

 

感じて、心に落とし込むように

 

していける人が増えれば、

 

素敵なものや想いに溢れた

 

世界が待っていると思います。

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