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いのちをつないでいくために

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暮らしに欠かせず支えてくれているもの

 

綺麗な空気、豊かな水、食糧などは

 

私たちの暮らしに欠かせません。

 

そして、これらは森・里・川・海が

 

つながることで生み出される

 

「自然の恵み」なのです。

 

自然の恵みは、自然が保たれることで

 

得ることができる大切な資源で、

 

私たちの暮らしを支えてくれています。

 

森では、木が光合成によって酸素をつくり、

 

綺麗な空気が生まれます。

 

森のやわらかい土が雨を吸収して、

 

川にゆっくり流れていくため、

 

洪水や水不足が起きにくくなります。

 

森からゆっくり流れ出た水には、

 

栄養分がたくさん含まれていて、

 

里の水田や畑にも流れ、

 

農作物を育て、生物が行き来します。

 

海までたどり着いた栄養分は、

 

魚や貝、海藻を育てます。

 

森・里・川・海はそれぞれが

 

恵みを生み出して、

 

お互いのつながりが、

 

その恵みをより大きく育てます。

 

しかし、行き過ぎた開発や手入れ不足などによって

 

その自然のつながりが失われつつあります。

 

そんな状況をまずは知りましょう。

 

かつて、人は暮らしに必要なモノを

 

自然の恵みから受け取っていました。

 

しかし、工業化の発展によって

 

地下にある化石燃料や様々な資源が

 

たくさん使われるようになりました。

 

そして、快適に暮らすために

 

人間のために資源を消費して、

 

自然にあまり配慮されていない

 

土地開発をするようになりました。

 

このままの開発を進めて、

 

資源を使い続ければ、

 

自然の恵みは失われ、

 

資源を使い果たし、

 

暮らせなくなってしまうでしょう。

 

 

 

いのちある暮らしを持続するために

 

世界中が、いのちある暮らしを

 

持続させていくためには、

 

世界各国、各地域が持続可能な

 

社会となることが必要です。

 

地方には、豊かな自然や

 

そこから得られる自然の恵み、

 

農山漁村の伝統文化や田園風景など

 

様々な資源があります。

 

都市には、人材やお金、都市ならではの文化、

 

都市の景観などの資源があります。

 

その地域にあるものすべてが資源なのです。

 

各地域をみてみると、

 

その地域特有の資源があります。

 

各地域が持続可能であるためには、

 

まず、人やモノ、お金といったような

 

各地域が持つ資源を

 

できるだけ外に出さずに、

 

それぞれの地域の中で循環させて、

 

経済・社会活動において、

 

それらを最大限に活用することが必要です。

 

こうした地産地消の循環は、

 

地域の経済・社会を元気にして、

 

環境だけでなく、経済・社会の課題解決に役立ち、

 

各地域の自立にもつながると考えられています。

 

さらに、各地域は周辺の地域と

 

支え合うことが大切です。

 

例えば、河川の流域内の人々はお互いに

 

河川の水やその水を育む森林などの

 

森・里・川・海の繋がりを守り、

 

その恵みを分かち合うことで

 

豊かな暮らしを維持してきました。

 

将来にわたって自然の恵みを

 

受け続けるためにも、

 

広域的に地域どうしの連携を

 

することが大切です。

 

都市と地方はお互いにないものを持っているので、

 

地方で作ったエネルギーを都市で使う、

 

地方の自然の恩恵を受けている都市で

 

働いていた人が地方ならではの仕事を始める、

 

都市の住民が地方での自然保全活動に参加するなど、

 

様々なカタチで支え合うことができます。

 

このように、環境対策で

 

地域を元気にするような取り組みが

 

行われている圏域を

 

「地域循環共生圏」といいます。

 

そして、もちろん人間も自然の一部です。

 

地域資源を生み出してくれる自然と共生しながら

 

地域資源を活用していくことは、

 

無駄がなく、効率的で、

 

温室効果ガスも減らす

 

仕組みづくりにつながります。

 

このような仕組みは、

 

生き物の世界の仕組みに学ぶところも多く、

 

これが進んだ持続可能な社会を

 

「環境・生命文明社会」といいます。

 

参考資料:環境省 「こども環境白書」

 

 

いのちをつなぐ

 

人も自然の一部として、

 

自然の恵みを受け取っています。

 

肉や魚、野菜などいのちを

 

分けてもらっています。

 

人の営みが発展して、

 

ものが溢れるようになり、

 

自然の恵みを感じる

 

機会も減っているように思えます。

 

そして、安い食肉や卵などが流通するように

 

なりましたが、

 

畜舎にギュウギュウに詰め込まれ、

 

経済重視で大量生産できるように

 

されている状況などから、

 

畜産などの飼育環境も

 

問題視されるようにもなっています。

 

経済重視の動きから、

 

価格の安いものが多く溢れていますが、

 

価格の安いものには、

 

それなりの理由があることを

 

知っておいてください。

 

その上で、溢れているモノから

 

選ぶようにしましょう。

 

お金がなければ買えませんが、

 

そのお金の使う先を

 

しっかりと考えて、

 

使うようにしましょう。

 

欲しいものを買うのもいいかも知れませんが、

 

必要なものを買うという

 

意識も持ってみてください。

 

身の回りは不必要なモノで溢れていませんか。

 

投票する感覚で持続可能な社会づくりに

 

貢献しているところのものを買ってみてください。

 

人間本位の意識から

 

人も自然の一部であり、

 

自然の恵みの中にあるという

 

感覚を養っていくことが

 

これから必要になってくると思います。

 

何のおかげで生きていられるか、

 

暮らしていられるのか、

 

豊かな暮らしを未来へと

 

持続していくためには

 

何が必要なのか、

 

ぜひ考えてみてください。

 

一人一人の意識と行動、

 

それぞれの支え合いで

 

さらに生活は豊かになっていきますし、

 

未来へと繋がっていくのです。

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